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教科書「図説テキスト 建築環境工学」
2環境工学の基礎知識 熱環境について理解を深めるために基礎を復習 1−1人間のために安全で健康的で快適な空間をつくること コンセプトの重要性。 50年前は、日本でも上下水も完全には整備されていない 時代だった 住宅も日照、採光、通風のよくない不健康な家があった。 そんな中で、快適な室内環境を作ることが目標になった。 快適な室内環境が整備された中、新たにシックハウス、 地球環境問題が出て来た。 いま環境工学を考える上で省エネルギーや自然エネルギー利用 の視点は重要になってきた。 1−4熱と風 熱量の単位1calは1ccの水を1℃上昇させるのに必要な熱量 熱量の単位は他にJ(ジュール)も用いられる。1cal=4.19J (860kcal/h=1000W=1000J/s) 覚えておくこと 熱量860kcal=1000Wh=1KWh(1000Wで1時間) 問題1牛乳パックの容量1リットルの水を40℃上げるのに 必要な熱量は1000cc×40℃=40000cal=40kcal 1000Wの電気温水ポットで、1リットルの水を何分で 40℃上げることが出来るか。 1000W=860kcal/h,1時間で860kcalの熱量を発生する。 40kcalの熱量を発生させるには何分かかるか 60分×(40kcal÷860kcal)=60×0.0465=2.79分 問題2ガス給湯器24号は24リットルの水を1分間に25℃ 上げることができるものをいう。 ガス給湯器16号は16リットルの水を1分間に25℃ 上げることができるものをいう。 ガス給湯器24号の1分間あたりの発生熱量は 24L×25℃=600kcal 240リットルの浴槽に24号の給湯器で20℃の水を 45℃に上げていれるには、何分かかるか。(夏) 必要な熱量は240L×25℃=6000kcal 6000kcal÷600kcal/分=10分 240リットルの浴槽に16号の給湯器で5℃の水を 45℃に上げていれるには、何分かかるか。(冬) ガス給湯器16号の1分あたりの発生熱量は 16リットル×25℃=400kcal 浴槽に必要な熱量は240L×40℃=9600kcal 9600kcal÷400kcal/分=24分 参考1分あたりの発生熱量が600kcal 1時間あたりの発生熱量は600×60=36000kcal 36000kcal×1000/860=41860Wh=41.86kwh これは問題1の電気温水ポット1000Wの約41倍の 発生熱量です。
by tsuka7072
| 2007-04-18 22:23
| 環境工学2
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